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手羽作文

東京在住の手羽先くんが、反省を込めて書くブログ

「大貧民負けてマジギレ」した男を笑って許せるか? 大貧民でなく、何だったら許せるか?

雑感 感想 歌詞考察

先日、友人たちと話していて、ふとしたことから湘南乃風の代表曲「純恋歌」の話になった。まさに湘南乃風の代表曲であり、ヤンキーカップルの純愛を歌った曲なのだが、我々文化系根暗グループからすると、その歌詞に違和感を覚えるところが多々あり、その代表的なものは、

①「パスタ作ったお前」は本当に家庭的な女か?

②「大貧民負けてマジギレ」する男を見て笑っていられるか?

の2点であった。

順番に考えてみる

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①「パスタ作ったお前」は本当に家庭的な女か?

改めて歌詞を見てみると、

大親友の彼女の連れ おいしいパスタ作ったお前

家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ

とあり、主人公は大親友の彼女の紹介で、恋人と出会ったことがわかる。さらに、その際に、料理を作っていることから、おそらく、参加者の中の誰かの自宅であると推測される。外食ではない。その際に、主人公は、パスタを作った恋人のことを「家庭的である」と感じ、好意を抱いたと述べている。

では、パスタを作るという行為は果たして家庭的なのか。もちろんこれは主観的なことだが、今回協議に参加したメンバー、特に女性からは、「パスタはよそ行きだ」「明らかにその男を落とすために用意されたレシピだ」との意見が出された。では、この歌詞の「パスタ作ったお前」にどのような変更を加えれば、真に家庭的な印象を与えられるだろうか。

挙がった案の一部を下記に記す。

・肉野菜炒め作ったお前

→たしかに肉野菜炒めは、社会人の男性が気休めに野菜を補給するのに最も適していると言われており、定食屋では不動の地位を築いている。また、冷蔵庫の余り物を使いやすいという利点があり、無駄を抑えられるという点で家庭的と言える。

・切り干し大根の煮物作ったお前

→昔ながらの優しい味で、栄養価も高い切り干し大根。しかも煮物という、やや手間のかかる調理法を用いるため、かなり家庭的であると言える。ただ一点、問題があるとすれば、家庭的というより、おばあちゃん感が強いことである。

・おせち作ったお前

地味ながら手間のかかる料理も多く、また品数も多いため、1人で作ることができれば主婦としては1人前と言われるおせち。これをいきなり初対面の男に提供すれば、かなり家庭的と言える。もはや、家庭的なニュアンスが溢れて抑えきれない印象すらあるだろう。ただ一点、問題があるとすれば、正月以外にこれをやると、「家庭的だが意味不明な女」と思われてしまうことだろう。

こうして、様々な案が出されたが、最終的に、これこそが最も「家庭的な女」であると認定されたのが、

・500円で4品作ったお前

である。この意見には多くの参加者が唸った。500円で4品作るのは至難の技であり、かなりの家庭的スキルが要求される。また、「何を作るか」よりも、「コストパフォーマンスを考えているか」というポイントこそが重要である、というコペルニクス的転回も説得力があった。

※こちらのブログの方が実践されていた。この人こそ、真に「家庭的な女」である。

ameblo.jp

 

②「大貧民負けてマジギレ」する男を笑って見ていられるか?

続いてはこのくだりである。

大貧民負けてマジ切れ それ見て笑って楽しいねって

優しい笑顔にまた癒されて ベタ惚れ

こちらも女性参加者から多くの声が上がったのが、「大貧民負けたくらいでマジギレする男にはついていけない」ということであった。この件について、「マジギレ」がどれくらいの度合いなのかを測る必要があるが、その材料が、2番の歌詞にある。

折り合いがつかない時は 自分勝手に怒鳴りまくって

パチンコ屋逃げ込み 時間つぶして気持ち落ち着かせて

こちらの箇所から推測するに、暴力は振るわなくとも、少なくともキレると怒鳴りまくるタイプということは分かる。また、パチンコ屋に一度移動していることから怒りを鎮めるのに時間を要するタイプであり、主人公の「俺」は、ややアンガーマネジメントの苦手なタイプなのだろう。そのため、大貧民で負けた際も、かなり荒れたと推測できる。このように考えると、やはり、初対面の女性は引いてしまう可能性が高い。

そこで、こちらも、どのように歌詞を変更すれば、納得できるのかを考えてみた。挙がった案としては、

・賭け大貧民負けてマジギレ

→お金を賭けて大貧民をやっていたパターン。単純な勝ち負けよりも熱くなっていたはずであり、負けてしまって大いに荒れたとしても、多少は同情できる。また、彼女がそれを見て笑っているのは、もちろん彼女が大貧民に勝って、金を手にしたからという説明もつく。

最高裁負けてマジギレ

→かなりスケールが大きくなってしまったが、これくらいのスケールの大きさで負けないとマジギレはしないんじゃないかという推測。「俺」は大きな訴訟を抱えており、しかも最高裁までもつれていて、全身全霊を賭けて裁判を戦っていたが、惜しくも敗訴し、マジギレしたという説。ただし、この場合、それを見て笑っている彼女が悪魔すぎるという欠点がある。

こうして、様々な案が出されたが、最終的に、これならキレてもおかしくないとなったのが、

スマブラで道連れ連発されてマジギレ

である。ドンキーで掴んだまま落下や、カービィで飲み込んだまま落下など、スマッシュブラザーズシリーズにおける道連れは、衝撃的にイライラさせられる行為であり、高いモチベーションを持つ真面目なプレイヤーほど、引っかかった時の怒りは筆舌に尽くしがたいものがある。さらに、それを連発されることで、その怒りはピークに達し、マジギレという形で現れたとしてもおかしくない。もちろん、それを見て笑っている彼女は道連れを仕掛けた本人である。自分の作戦が成功して楽しいのだ。

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 こうして見ると、より共感できる改変ができたのではないかと思う。1つだけ気になるのは、メロディに全くはまらないということだけだが、共感に比べたら、些細なことである。