手羽作文

備忘録と反省文を兼ねて書くブログ

人生振り返り 〜幼稚園編〜

私は記憶力が悪い。

というよりも、記憶のメモリー容量が小さいというべきだろうか。

一夜漬けでテストの点を稼ぐのは得意だが、

新しい記憶をつめこめば、ところてんのように別の記憶がこぼれ落ちていく。

その結果、同窓会などでも皆が覚えているようなことをあまり覚えていない。

同級生の顔、名前、クラスは何組だったか?

など、細かいことを全く覚えておらず、気まずい思いをすることも多い。

 

このままでは残りわずかな人生の記憶も、どんどん消えてしまうのではないか、

という恐怖に30歳を超えて突然駆られてしまい、とりあえず、

今残っている記憶の断片だけでも、ここに書き留めておくことにする。

 

現状、私の最も古い記憶は、幼稚園に通っていた頃のことだ。

既にこの頃、どのような生活をしていたのか、どんな友達がいたのか、

ほとんど記憶に残っていないが、1つだけ覚えている光景がある。

 

私が、大きなスコップで砂場の砂を掬い、

同級生の背後から服の中に砂を流し込んでいる映像だ。

 

スコップは片手で持つような小さなものではなく、

両手で持たなければならないほど大きい。

完全な不意打ちである。

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なぜこのようなことをしたのか。

それは全く覚えていない。

ケンカでもしていたのだろうか。

 

脳内で再生できる映像はこの一瞬、

スコップによって山盛りに掬い上げられた砂が、

同級生の背中に吸い込まれていく瞬間だけである。

 

その後、私はこっぴどく幼稚園の先生に怒られた。

私は大泣きし、先生を恐れ、しばらくは毎朝、

幼稚園に向かうたびに母親に恐怖を訴えていた。

(これは情報のみの記憶になっている)

 

自業自得である。

前後の記憶がないため、ことの詳細はわからない。

 

ただ、この一瞬だけが今でも記憶に残っているということは、

自分の中でも「よほどのことをした」という意識があったのだろう。

 

幼稚園時代の記憶は、(映像としては)これしか残っていない。

 

他に情報として残っていることといえば、

その頃、NHKの「いきもの地球紀行」という番組をよく見ていたため、

「将来の夢は?」と聞かれると、「子孫を残すこと」と答えていたということだ。

「いきもの地球紀行」に登場する野生動物たちは、皆、子孫を残すためだけに活動している。

私もそういった生き様に憧れていたのだろう。

 

私に「将来は子孫を残すのが夢だ」と告げられた大人たちは、一様に苦笑いしていたように思う。

私自身は、そんな「子供らしからぬ発言をする自分」をちょっと得意げに感じていた。

 

色々と間違っている。

 

その頃の私は、実際に人間が子孫を残すためには、野生動物とはまた別のハードルが色々あるということを知らなかった。

 

そして、30歳になってもそのハードルの前で立ち往生しているとは、夢にも思っていなかった。