手羽作文

備忘録と反省文を兼ねて書くブログ

新時代の神

新時代の神

YouTubeの仕事をしていると、再生数が思ったように上がらず苦境に陥ることも多い。動画の内容は申し分ない。サムネもタイトルも練りきった。それでも、再生数がなかなか上がらない時、どうするか?

祈るしかない。

何に祈るのか?

YouTubeアルゴリズムである。

人智を超えた、何か巨大なものを前にした時、人間は自然と祈る。古くは天候や大自然、そしてそれらを司る神々だろう。だが、私にとってそれはYouTubeアルゴリズムだ。今やYouTubeアルゴリズムの動きを正確に予測できる人間は世界中どこにもいない。だが、アルゴリズムの動き一つで動画の再生回数は何倍にも変わる。それで金が、人生が動く。祈るしかない。

アルゴリズムは新時代の神なのだろうか。

 

ハンバーガーの成分

特に好物でもないのだが、ハンバーガーというのは、単に「ハンバーグをパンで挟んだもの」とは言い切れない魅力がある気がする。例えば、サンドイッチは、パンと具材を分けてもさほど違いはないと思う。カツ丼なども、カツ煮と白飯に分けても美味さは損なわれない。だが、ハンバーグをそれぞれの具材に分けたら、その魅力の半分以上は損なわれるのではないか。(ハンバーガーの肉は、単独で見ると非常にみすぼらしいが、挟んでしまえば主役である)

一体何が彼らをハンバーガーに仕立てるのだろうか。

アメリカンドリームだろうか。

 

涼宮ハルヒの影響

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を今更ながら観始めた。まだ序盤なのでなんとも言えないが、この語り口や展開には既視感があった。なぜだろうと考えてみると、大学時代、学生演劇の舞台で似たようなものをたくさん観たからだ。天真爛漫な美少女に、理屈っぽいが押しに弱く、不自然に語り口が文語調の男子が、なぜか気に入られ振り回される、という定型だ。

そうか、あの頃量産されていた奇妙な学生演劇は、みんなハルヒの影響を受けていたのか。

 

ラブストーリーの仕組み

地味で取り柄のない主人公が、ハイクオリティな異性に「なぜか」気に入られる、という展開は、少女漫画含め、古今東西のラブストーリーの王道である。なぜ気に入られるのか、理由はない。

でもそれでいいんだろうな。受け手はその余白に自分を当てはめることができる。

 

特等席

実写版「アラジン」を、満席の日曜の映画館だというのに、信じられない良い席で見た。たまたま、中段、スクリーンの正面が空いていたのだ。

なぜか?

それは、皆カップルで観に来ているからだ。両側からカップルが埋めていった結果、ポケットのように空く1席があるのである。

私はそれを「孤高の特等席」と呼びたい。

なるべく格好良く呼ぶことで色々紛らわしたい。