手羽作文

備忘録と反省文を兼ねて書くブログ

無の呼吸

ピンチ

突然ウォシュレットが止まらなくなった。私は便座から一歩も動けなくなった。

人生のピンチはいつも急に訪れる。

 

マルチ

"11種類のマルチビタミン"のサプリを毎日服用しているのに口内炎になってしまった私には、何が足りないというのだろうか。真実を見抜く目だろうか。

 

総合演出の価値

総合演出という立場になってしばらく、「総合演出なんだから間違ってはいけない」と思い込んでいたが違った。「間違ってたら俺が責任取るんだからいいだろ」のスタンスで、臨まなければならないのだ。それは覚悟の問題で、そうしないと、自分の価値を出すことなどできない。

 

無の呼吸

映画「鬼滅の刃」を見ていたら隣の人が不安定ないびきをかいて寝始めたので、「こんな時に無呼吸とは」などと考えてしまったが、そんなことすぐに忘れられるくらい迫力のある映画だった。

 

隠しきれない

"某局時期エース"と称された女子アナ熱愛報道の記事へのヤフコメ。冷静なスタンスで語り始めたのに、途中から熱を隠しきれなくなってしまう感じ、面白い

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女子アナ熱愛報道の記事へのヤフコメ

香ばしい注釈

 

精神科

精神科に行ってきた。5月に大仕事が終わってから、どうも仕事のモチベーションが上がらないし、何事にも億劫で、モヤモヤした精神状態が続いている。直ちに生活に支障をきたすほどではないが、きたしてからでは遅いので、行くことにした。

診察室には、もう「おばあちゃん」という感じの、小さいメガネをかけた高齢の医師が座っていて、私のこれまでの経歴から、現在の精神状態など、気軽な感じで質問された。自分の勝手なイメージで、なんか心理テストとかするのかな、と思っていたのだが、ちょっと世間話みたいな感じだ。

おばあちゃん医師は私の話をパソコンに打ち込むので精一杯な感じで、「こんなんで大丈夫かな?」と思っていたのだが、終盤、「死にたいとか思うことある?」と聞かれて、「まあ、生きてて何になるのかなと思うことはありますね」と答えたら、眼光が急に鋭くなり、私をまっすぐ見て「人間はね、生きるようにできてるんです。死んじゃダメですよ、約束ですよ」と言った。

私は気圧されて、「そこまでは考えてないので、大丈夫です」と慌てて否定した。すぐにおばあちゃん医師は元のローテンションに戻り、次の質問を始めた。

短編映画「VR職場」を公開しました

2019年に制作し、しばらく映画祭回りをしていた短編映画「VR職場」の本編を、YouTubeにて公開しました。
この映画のおかげで国内外、合計14の映画祭に参加させていただきまして、時には悔しくて泣いたり、時には賞をもらって泣いたりと、なかなか情緒不安定な経験をすることができました。グランプリをいただいた佐世保でのことや、ハリウッドの路上でジョーカーにカツアゲされたこと、豪雨の中で富士山麓を彷徨ったことも今となってはいい思い出です。この作品(とそれに付随する私)を快く受け入れてくださった映画界の皆様にも感謝を申しあげたいと思います。
 
この「VR職場」という作品は、「労働」というテーマで作った30分のコメディドラマです。
脚本を書き始めた頃、ブラック労働や、パワハラ、やりがい搾取などの問題に関する議論が盛り上がっていて、特にネット上では「労働嫌悪」と言ってもいいくらいに働くことを否とする風潮があり、私も、他人事ではない思いでそれを見ていました。なぜなら、こんなに仕事が好きで、仕事ばかりしている人生の私でも、「もう働きたくない」と感じることが、今まで何度もあったからです。
思えば新入社員の頃は先輩たちの企画会議を聞くことができるだけで嬉しかったものでしたが、次第に会議が嫌いになり、撮影が嫌いになり、編集が嫌いになり、残業しながら「何のために生きているのか」と考え、転職し、ついにフリーランスになったのも、結局は働くことが嫌いになりそうな自分を何とかして宥めようとジタバタした結果なのかもしれません。
とにかく、「なぜ我々は働くことが嫌いなのか(あるいは、嫌いになったのか)?」ということに、自分なりに向き合おうと思って作ったのが、この作品でした。
映画祭を回ってみて新鮮だったのは、観てくださった人の反応が「すごく伝わった人」「面白がってくれる人」「伝わってない人」という感じで、反応が分かれたことです。それは単純に、私の実力不足を痛感するところでもあったのですが、同時に、「なぜ我々は働くことが嫌いなのか?」の「我々」は、自分が思ってるより多くないかもしれないという、そんな気づきもありました。
考えてみれば、この映画が満場一致で伝わる社会なんて地獄ですね
それでも、各映画祭で「すごく伝わった人」が話しかけてきてくれたり、時にはメールで熱い感想を寄せていただいたりしたのは、とても励みになりました。世界のどこかに自分と同じ感情を抱えている人間がいる、ということを知れるだけでも、お互いちょっとだけ救われるのかな、と思う今日この頃です。
そんなこんなで作った映画でしたが、映画祭回りを終えて、本編を公開いたします。皮肉にもコロナ禍によって、バーチャル系の技術進歩は加速する一方です。近いうちに、VR内に出勤する日が来るかもしれません。
よろしければ、お時間ある時にご覧くださいませ。

還暦の人狼

還暦の人狼

2020年の正月に親戚が集まった時、人数がいるので人狼をやろうということになった。従兄弟たちは当然ルールを知っているが、父らの世代は初体験だ。

ルール説明もそこそこにお試しで1回やってみたところ、無実の村人である父が人狼の従兄弟によって濡れ衣を着せられた際、「き、君はどうしてそんなことを言うんだ…」と狼狽えたのが新鮮だった。

還暦を過ぎると、人狼をやっても重みが出るものだ。

 

空気清浄機

空気清浄機の下にたくさんホコリが溜まっていた。なんか深いな、これ。

気のせいかもしれないけど。

 

出頭

今日、免許証の住所更新のために、タクシーに乗って「警察署までお願いします」と言う機会があったが、運転手さんは一瞬でも「自首かな?」と思っただろうか。思ってないか。

 

検温

最近、色々な店舗や会場の入り口で体温を測るが、毎回35度台なので、逆に不安になってきた。1度、「35.0℃」という、とんでもない数値が出たが、受付の人は「はいどうぞー」と機械的に通してくれた。

みんな疲れている。

 

夢日記

昼間、赤坂であまりにも眠かったのでカプセルホテルに入り仮眠。「こうしてだましだましやっていくんだなあ」と思う。
カプセルホテルで寝ている時に、夢を見た。

目が覚めたら私は車で運ばれていて、運転席のやけに愛想のいい男から、「実はホテルの廊下を寝ながらうろうろしていたので保護したんですよ」と告げられる。そうだったのか……恥ずかしい、と思う私。「一旦別のホテルに移ってもらいますね」と言われ、なぜか納得。“別のホテル”にたどり着くと、そこはホテルと言うよりレストランで、謎の美女が現れ、男と一緒に、キャビアとウニをやたらと勧めてくる。キャビアとウニを食べながら世間話が続き、私もなんとなく変だな、と思い始めた頃、女が、「ライン交換しましょう」と言ってきたのをきっかけになぜか私は「ここは怪しい!」と確信し、適当な言い訳をしてレストランを飛び出した。だが外には謎の極彩色のアジアのような街並みが広がっており、土産物屋の中から出てきたダンサーのような謎の女に捕まりそうになったところで目が覚めた。

どう考えても疲れてるな。

大ギャグ

大ギャグ

選挙を勝ち抜いて国会議員になり、さらに与党内で出世して厚労大臣になり、その時ちょうど新たなウィルスが流行していて、そんな中臨んだ記者会見で、マウスシールドをズラすという大ギャグ、どんな天才芸人でも敵わない。

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言い間違い

言い間違いの多い同僚のTが、「お菓子の家」と言おうとして、しきりに「おうちの家」と言っていた。

気持ちはわからないでもないが、それではただの家である。

 

あと何回

死ぬまでにあと何回、腹痛でトイレに駆け込むのだろう。

死ぬまでにあと何回、鼻から鼻毛が飛び出すのだろう。

死ぬまでにあと何回、夏の暑さに辟易するのだろう。

時々、無意味に考える。

 

思っちゃう

「具材は全てカレーに溶け込んでます!」と言われた時、つい「溶け込んでなくていいのに」と思っちゃうことあるよね。

おじさんのくしゃみ

おじさんのくしゃみ

不必要に大きな声を出すくしゃみを、私は「おじさんのくしゃみ」と呼んでいる。今まで私は、そういった大音量のくしゃみと、それを発するおじさんたちを若干軽蔑していたが、今日、何気なくくしゃみをしたところ、私の口から出てきたのは「おじさんのくしゃみ」であった。

何ということだろう。

私は、別に大きな声を出そうとしたわけではない。別に声を殺そうとしたわけでもないがしかし、あんな大きな音を出そうとも思っていなかったのだ。ショックだった。「おじさんのくしゃみ」は不可抗力なのか。今まで私が軽蔑してきたおじさんたちも、不可抗力だったのか。

 

いつもの回転寿司屋にて。入店してきたサラリーマンが、席につくや否や大将に「小肌」と注文した。1品目に小肌を注文する奴は通と決まっている。こんな格安回転寿司にも通がいるのか…。と感心していると、そのサラリーマンは2皿目に「カリフォルニアロール」と言った。

通じゃないかもしれない。

 

詭弁

昼下がりの住宅街で、「俺は全人類を心配してるんだ!」と言った男が、隣を歩く女に、「それは詭弁だよ!」と即反論されていた。

私も、「多分、詭弁だろうな」と思った。

 

2020年11月

コロナ感染の第3波が到来中という。

渋谷駅前では、今日も言論の自由が保たれていて喜ばしいことだ。

江戸時代末期の「ええじゃないか」ってこんな感じだったのかな、とふと思う。

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