手羽作文

備忘録と反省文を兼ねて書くブログ

かつての難問

かつての難問 どうでもいいことだけど、私が義務教育の頃は、「既」を「キ」と読むのは、漢字テストなどでは結構難しい部類の問題だった。 LINEのおかげで今では超簡単問題なんだろうな 慣用句 こちらは何もしていないのに事態がどんどん複雑になってしまう…

ピザまん事件に関する論考

「ピザまん事件」という非常に些細な出来事がある。それはとある冬の日に起きた悲劇的な事件だったが、非常に些細であったにも関わらず、その後数年経った今でも物議を醸している。私はその事件の当事者の1人であり、また語り部としてこの事件を風化させな…

寄付をよろしく

寄付 数年前から、「途上国の学校に行けない子供に学ぶ機会を与える」という活動をしているNPOに、ほんの少しだけ毎月寄付している。すると「あなたはサポートしているのはこの男の子で、近況はこんな感じですよ」というレポートが1年に1度くらい届くのだ…

マッチングアプリ備忘録

kaitensushitaro.hatenablog.com ↑前回の記事 マッチングアプリについて引き続き書いていこうと思うが、主だったことは前回書いてしまったので、今回は細かいことを徒然と書いていくことになる。 ブロックのこと マッチングアプリでは日常的に「ブロック」が…

マッチングアプリで学んだこと

kaitensushitaro.hatenablog.com 前回に引き続きマッチングアプリの話である。そんなこんなで30代になった私はマッチングアプリを始めることにした。 元々ほとんどなかった私の恋愛筋力は、長いブランクによってほとんどゼロに近くなっていた。特に私は「相…

マッチングアプリの話(序章)

今時珍しいことでもないが、数年前にマッチングアプリを真剣にやっていた時期がある。 30歳を超えて、なんだか今のうちに恋愛と真剣に向き合っておかないといけないような気がしたのである。学生時代はそれなりに悩み、恋愛と向き合っていた感覚もあったが、…

恐怖の電車

恐怖の電車 電車で隣に座る男が、もう10分も、あまりにも堂々と鼻をほじっている。しかも口まで開けている。向かいの窓に映っているので丸わかりなのだ。鼻をほじっているという行為それ自体も嫌なのだが、ある程度混んだ電車内でそれをためらいなく続けられ…

人類史の最先端

情報量の少ない歌 広く浅くいろんなJ-POPを聞いて育ってきた。傾向として、文字数がぎゅうぎゅうに詰め込まれた早口の歌が好きだ。ラップとは少し違って、一見普通のメロディーに歌詞が詰め込まれているやつだ。例えば高橋優の「陽はまた昇る」なんかとても…

伝説の誕生

言い間違えの奇跡 言い間違いの多い友人が、「すぱじろう」という店の名前を「スパたろう」と言い間違えていたので、「また言い間違えてる…」と思いながら見ていたら、最後には「パスたろう」と言っていた。元々が「スパゲティ」のもじりなのに、少しずつ言…

スカイダイビングに行った話

2020年の3月、人生初のスカイダイビングに行った時の話だ。その1ヶ月半ほど前、仕事、仕事に明け暮れる日々に辟易とし、どんどん猫背になっていく私を見たバイトの大学生のKくんが、私にこんな本を貸してくれたのだった。 https://www.amazon.co.jp/dp/B07…

無の呼吸

ピンチ 突然ウォシュレットが止まらなくなった。私は便座から一歩も動けなくなった。 人生のピンチはいつも急に訪れる。 マルチ "11種類のマルチビタミン"のサプリを毎日服用しているのに口内炎になってしまった私には、何が足りないというのだろうか。真実…

短編映画「VR職場」を公開しました

2019年に制作し、しばらく映画祭回りをしていた短編映画「VR職場」の本編を、YouTubeにて公開しました。 www.youtube.com この映画のおかげで国内外、合計14の映画祭に参加させていただきまして、時には悔しくて泣いたり、時には賞をもらって泣いたりと、な…

還暦の人狼

還暦の人狼 2020年の正月に親戚が集まった時、人数がいるので人狼をやろうということになった。従兄弟たちは当然ルールを知っているが、父らの世代は初体験だ。 ルール説明もそこそこにお試しで1回やってみたところ、無実の村人である父が人狼の従兄弟によ…

大ギャグ

大ギャグ 選挙を勝ち抜いて国会議員になり、さらに与党内で出世して厚労大臣になり、その時ちょうど新たなウィルスが流行していて、そんな中臨んだ記者会見で、マウスシールドをズラすという大ギャグ、どんな天才芸人でも敵わない。 言い間違い 言い間違いの…

おじさんのくしゃみ

おじさんのくしゃみ 不必要に大きな声を出すくしゃみを、私は「おじさんのくしゃみ」と呼んでいる。今まで私は、そういった大音量のくしゃみと、それを発するおじさんたちを若干軽蔑していたが、今日、何気なくくしゃみをしたところ、私の口から出てきたのは…

2020年

2020年 4月、コロナで渋谷から人が消えた。いつ以来なんだろう、こんなこと、もしかして、2.26事件以来なんじゃないかと思う。自分が生きている時代が、歴史と地続きなのだと実感する。 少しずつ人心がフワフワしていき、1つの脅威に対して、世間の雰囲気と…

論語の夢

論語の夢 朝起きたらなぜか机の上に「論語」の原本が置いてあるという謎の夢を見た。表紙に「論語」と書かれたその本は光り輝いており、私は直感で、それが孔子の書いた原本であることを理解した。私は震える手でそれを開いた。だがそれは原本だったため、中…

映画祭でグランプリをいただいた話

これはやはり記録しておかなければならない。監督した短編映画「VR職場」が、ついに、グランプリをいただいてしまった。これ以上ありがたいことはない。とにかく今後も頑張って色々な賞に引っかかりたいと思っている私だが、生まれて初めてグランプリをもら…

現実逃避

ワンポイント 電車の向かいの席に座っている女性が、ビシッとスーツを着ているが、鼻輪もしている。 ビジネス上手くいくのだろうか。 毅 「高島優毅」という名前の「毅」という字を電話で説明しようとするとき、「犬養毅の毅です」だと通じない時があるが、…

世論の在り処

2択 よく行く回転寿司屋は安いし美味しいので好きなのだが1つだけ怖いところがあって、つぶ貝を注文した客に対してレーンの中の大将が、「つぶ貝は”活け”と”冷凍”がありますが!!」と大声で聞くのである。 もちろん”活け”は高く、”冷凍”は安いのだが、こ…

酒豪の理不尽

本領発揮 急いでいるときに限ってエレベーターがなかなか来なかったりするものだが、最近はもう、そういうエレベーターを見ると「本領発揮してんなあ」と思うことにしている。 いざという時なかなか来ないのは、エレベーターの本領だ。 曲調 最近、ぼわーっ…

「死の博物館」と「自撮り美術館」とアメリカの揚げ出し豆腐【ハリウッド映画祭参加日誌⑥・最終回】

kaitensushitaro.hatenablog.com この「ハリウッド映画祭参加日誌」もついに最後の記事になった。ついに、というか、よくここまで時間がかかったものである。映画祭が終わって間もなく5ヶ月が経とうとしている。私の記憶も曖昧になりつつある。そして人間ド…

いよいよ『Japan Cuts Hollywood』で上映される【ハリウッド映画祭参加日誌⑤】

前回の記事 kaitensushitaro.hatenablog.com さて、デスバレー国立公園日帰りツアーの半分を爆睡して過ごすという大失態の翌日、私は朝6時ごろに目覚めた。例によって時差ボケの影響で、早朝に目が覚めてしまう状態だ。そしてついに今日は映画祭「Japan Cut…

デスバレー国立公園の悪魔【ハリウッド映画祭参加日誌④】

kaitensushitaro.hatenablog.com さて、私の参加した「デスバレー国立公園日帰りツアー」という、「死の谷」という名前に喧嘩を売るかのようなお気軽ツアーは、ベイカーという街でギリシャ風の昼食をすませたのち、いよいよ、デスバレー国立公園の中に入ろう…

LAの朝日と「エリア51」のB級スポット【ハリウッド映画祭参加日誌③】

前回の記事 kaitensushitaro.hatenablog.com さて、ジョーカーのカツアゲ事件から一夜明けた午前4時、私はルーズベルトホテルの304号室で起床した。昨日22時ホテルに着くなり泥のように就寝。だが、6時間後には起床していた。通常ならもっと寝ていてもおか…

ハリウッド大通りのジョーカー【ハリウッド映画祭参加日誌②】

前回の記事 kaitensushitaro.hatenablog.com 激烈な睡魔に襲われながらも、なんとか無事に「ハリウッドルーズベルトホテル」に到着した私だったが、そこでぐっすり眠るわけにはいかない。17時から人と会う約束があったからだ。それはトラベロコ というサイト…

ハリウッド映画祭参加日誌 〜ハリウッドルーズベルトホテルに着くまで〜

成田発、ロサンゼルス行きの飛行機の中でこの文章を書いている。17時に成田を出発して、既に4時間が経過した。機内は消灯、闇に包まれているが、私は眠れないため、この文章を書いている。夜型の生活を送る私にとって、21時はまだ昼下がりのようなものだ。…

ぎっくり腰でついに救急車で運ばれた話(後編)

kaitensushitaro.hatenablog.com この、前後編に分けるほどでもない話も、ついに後編に突入した。いよいよ我が家に救急車がやってくる。だがその前に、ぎっくり腰になった経緯を記しておかねばならない。 史上最強のぎっくり腰に見舞われ、ついに救急車を呼…

ぎっくり腰でついに救急車で運ばれた話(前編)

この話は記録しておかなければならない。ついに救急車で運ばれてしまった。原因は、長年の宿敵・腰痛である。急性腰痛症、俗にいうぎっくり腰だ。 うだるような8月の朝、目を覚ました私は自分が立てなくなっていることに気づいた。正確には、立とうとすると…

なりました。

白桃 人間が人工的に作り出す香料の中で一番レベルが高いのは「白桃」だと思う。最近はいよいよ、皮と果肉の境目の微妙な甘酸っぱさまで再現してないだろうか。ここまできたら、そろそろ実物の桃も作れるのではないだろうか。 白桃香料開発の人よ。あなたは…